帰宅後、部屋の明かりをつけ、
彼女は、ソファで飲むコーヒーを、少し余分に落とそうと思った。
新しく買ったコーヒー豆の香りに、
昔の思い出が、少しの間よみがえった。
不満に感じていたあの頃も、
実は幸せに繋がっていたのだと、何となく感じた。
スマートフォンが震えた。
上司からの、不条理と思える言葉だった。
何故か、腹が立たなかった。
精一杯彼なりに生きているのだと、嫌いな上司の言葉を許した。
今度の休みは、実家に帰ろう・・・
仲の良かったわけでない、
疎遠になっていた親に、急に会いたくなった。
何となく、上司と似ている親を、
受け容れる事が、出来るような気がした。
気付かせてくれた上司に、彼女は感謝してみた。
そして、目の前のコーヒーミルは、
一人暮らしをし始めた頃の、親からのプレゼントだった事に気付く。
みんな繋がっているのね・・・
そんな事を感じながら、
マグカップを手にしたソファの彼女は、ひとり微笑んだ。
いつも幸せを願っています
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毎日書こうと心がけていましたが、最近毎日書けていません。出来る範囲で皆さんとのコミュニケーションを図りたいと思っています。
There is no time like the present.
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