ある日、いつも通りに会社に行こうと制服を着た私。カバンを持って立ち上がると、、、

会社に行きたくない

海辺の女性会社員として働き始めた私は、順調な毎日を過ごしていました。会社の部署の方は優しく指導して下さり、居心地も良い。業務については覚える事がどんどん増えていきましたが、それでも「役に立ちたい。」という気持ちが強く、張り切って勤務していました。

 

3ヵ月後。指導して頂いていた直属の先輩が休暇に入り、一人での作業が増えました。そして、他部署との連携を取らなければいけないことに、一抹の不安を感じ始めました。なかなか依頼することを了解してもらえない。ただそれだけの事で、憂鬱な気分になることが多くなりました。

ある日、いつも通りに会社に行こうと制服を着た私。カバンを持って立ち上がると、足が動かない。「あれ?」なんでだろう、外に出ることができない。「行きたくない。」そう感じてしまった私は、この日から出社の時間になるたび、泣いて母にすがり、「どうしたらいいの?会社に行ったほうがいいの?行かなくていいの?」と答えの出ない質問を繰り返しました。

悩みながらもなんとか会社へ行けても、全く覇気のない、目が虚ろな状態・・・。疲れが出たんだ、と思い込もうとしていました。

答えはどこにあるの?

「悩みの解消」に試行錯誤の日々どうしたら会社に行けるようになるかを考え始めました。

上司に相談してもなかなか不安が消えることは無く、ましてや母に頼っても困惑気味。一緒になって悩んでもらう日々に、解決策はありませんでした。市の悩み相談所にも電話相談をしました。しかし限られた時間で、自分の状態を全て話すことは出来ませんでした。やはり「疲れが出たんだね」という結論でした。

本当に「疲れ」のせいなんだろうか。一度休んだら、また会社に行けるようになるのかな・・・。でも、「うつ病の再発」だったら、どうしよう。私が一番不安に思っていたのは「うつ病の再発」でした。治ったと思うまでに5年がかかった病気。それがまたぶり返したのでは、と思うと「もうだめだ、私はやっぱりダメなんだ」と諦めの気持ちを持つようになりました。

 

どうしたらいいんだろう、自分ひとりで解決しなきゃいけないんだ。私が弱いだけ、張りが足らないだけなんだ・・・。苦しくて辛くて、自分を責めることが多くなっていた私に、「会社に行くにはどうしたらいいのか」という悩みは更に重くのしかかってきていました。

なんとかしなきゃ!(story-2)につづく